初めて外来データ提出を始めるクリニックへ|施設基準と提出ファイル
初めて外来データ提出加算・充実管理加算を取得する医療機関向けに、施設基準、4種類の提出ファイル、対象患者をわかりやすく解説します。
初めて外来データ提出加算・充実管理加算を取得する医療機関向けに、施設基準、4種類の提出ファイル、対象患者をわかりやすく解説します。
外来データ提出加算等の算定施設は全国の医療機関の約3%にとどまります(出典:メディコム)。ハードルは高いものの、2026年度改定で提出項目が簡素化され、初めての取得も現実的になっています。
| 加算名 | 主な対象診療報酬 | 点数 |
|---|---|---|
| 充実管理加算 | 生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ) | 10〜30点 |
| 外来データ提出加算 | 地域包括診療加算・地域包括診療料 | 10点 |
| 在宅データ提出加算 | 在宅時医学総合管理料等 | 50点 |
| リハビリテーションデータ提出加算 | 各リハビリテーション料 | 50点 |
いずれも「外来医療等調査」への参加と、調査仕様に則ったデータの継続提出が共通要件です。
外来データ提出加算等の施設基準は以下のとおりです(出典:令和8年度説明資料)。
| \# | 要件 |
|---|---|
| (1) | 外来医療等調査に参加できる体制。メール・電話で連絡可能な担当者を1名指定 |
| (2) | 調査に準拠したデータを提出 |
| (3) | 過去5年間の診療録、過去3年間の手術記録・看護記録等を保管 |
| (4) | 医療情報システムの安全管理ガイドラインに準拠した体制(望ましい) |
| (5) | 診療記録の保管・管理規定を明文化 |
| (6) | ICD大分類程度以上の疾病分類 |
| (7) | 疾病別に診療記録を検索・抽出できること |
重要:これらは様式7の10の届出時点で満たす必要はなく、様式7の11を届け出る時点で満たしていればよいとされています。
| ファイル | 内容 | 主な作成元 |
|---|---|---|
| 外来様式1 | 患者属性・病態・生活習慣病等 | カルテ・問診・入力支援ソフト |
| 外来EF統合ファイル | レセプト請求情報(診療行為・薬剤・材料) | レセプトコンピュータ |
| 外来Kファイル | 一次共通ID(生年月日・カナ氏名・性別から生成) | レセコン・支援ツール |
| 外来様式3 | 施設情報・届出状況 | 支援ツール |
4種類を作成し、チェックプログラムで統合して1つの提出用ファイルにします(出典:レイヤード)。複数の加算を届け出ても、各様式は1ファイルずつで足ります。
EF統合ファイル・Kファイルはレセコンから出力できますが、外来様式1はカルテ情報を参照しながら別途作成する必要があります。ここが初めての医療機関で最も工数がかかる工程です。
| 様式7の10届出期限 | 充実管理加算3の算定開始(最短) | 実績に基づく加算1〜3の算定開始 |
|---|---|---|
| 令和8年5月20日 | 令和8年10月 | 令和9年4月 |
| 令和8年8月20日 | 令和8年11月 | 令和9年10月 |
| 令和8年11月20日 | 令和9年4月 | 令和10年4月 |
| 令和9年2月22日 | 令和9年5月 | 令和10年10月 |
新規届出後はまず**充実管理加算3(10点)**から算定開始し、1年分のデータ蓄積後に実績に基づく加算1〜3へ移行します(出典:R8kaitei-10)。
初めての取得でつまずくのは、施設基準の整備より外来様式1の月次作成です。
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初めての届出は、事務スタッフの仕事量が一気に増えます。私は院長が最初の1か月分を一緒に作り、入力の型を作ってから任せました。「誰でも回る仕組み」がないと、院長の休みが取れません。
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